ヤマトタケルの自伝 1
わたしの名はヤマトタケル。
もっともヤマトタケルというのは成人してからの名で、幼少期はオウスと呼ばれていた。
わたしはオオタラシヒコの天皇(すめらみこと)の皇子として生まれた。父のオオタラシヒコは初代神武天皇から続く第12代目の天皇である(景行天皇)。
母の名はイナビノオオイツラメ。第10代崇神天皇の御代に四道将軍のひとりとして派遣されたキビツヒコの娘である。わたしは父と母との間に、5人兄弟の三男として生まれた。
そんな、わたしがオウスと名乗っていたころ、数え年15歳となった、ある日のことだった・・
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本日より古代史の伝説的英雄、ヤマトタケルの話を自身の語りで進めてまいります。よろしくお願いいたします。
ヤマトタケルは古事記では「倭建命」、日本書紀では「日本武尊」と表記されています。読みは一般的には「やまとたけるのみこと」です。
最近では「たける」は卑称であり「やまとたけのみこと」と読むべき、という説もありますが、拙ブログでは「ヤマトタケル」と表記いたします。
幼名は「小碓命」(おうすのみこと)。
日本書紀においては兄の大碓命(おおうすのみこと)と双子として生まれ、父の景行天皇は驚いて臼に向かって雄たけびしたのでこの名になった、ということになっています。
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