古事記の話

古事記を小説風に書き直してみました

ヤマトヒメ、草薙剣を授ける

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ヤマトヒメの前で、ヤマトタケルはいつまでも泣いていた。

どのくらいの時が立っただろうか・・・

 

「・・・叔母上・・それでは行ってまいります・・」

ヤマトタケルはヤマトヒメのもとを離れようとした。その時、ヤマトヒメが言った。

ヤマトタケル、お待ちなさい。これを持っていきなさい」

 

ヤマトヒメがヤマトタケルに手渡したもの・・・一本の剣だった。

 

その剣を見たヤマトタケル・・・驚愕して言った

「え・・叔母上!これはまさか、草薙剣(くさなぎのつるぎ)では?!!」

 

そう、ヤマトヒメがヤマトタケルに手渡したもの・・

 

悠久の昔、神代のころ、スサノオヤマタノオロチの尾から見つけ、アマテラスに献上し・・

アマテラスの孫ニニギが日向に降臨するとき、天の御子のしるしとして、八咫鏡(やたのかがみ)・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)とともに、天の御子の証として託された・・

 

三種の神器のひとつ、草薙剣だったのだ。

 

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