古事記の話

古事記を小説風に書き直してみました

東国に旅立つ

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「・・・叔母上、こんなに大事なものを・・いいんですか‥?」

「いいのよ。草薙剣に宿るアマテラス大御神の神霊は、きっとあなたを守って下さるわ。それから、これも持っていきなさい」

 

ヤマトヒメは小さな袋をヤマトタケルに手渡した。

 

「・・これは、何ですか?」

 「この中にも神霊が宿っているわ。あなたに危険が迫った時に、この袋を開けなさい。その時、あなたに必要なものが入っています」

 

そういってヤマトヒメは、ヤマトタケルを送り出した。

 

ヤマトヒメの心遣いに感謝しつつ、ヤマトタケルは伊勢から東国への道を進んでいった。

 

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