日本の島々が産まれ、国を守る神々も生まれた。日本の国は魂が満ち溢れ、脈動する生き生きとした国になった。
妻イザナミは本当によく頑張った。妻にはどんなに感謝してもしきれない。わたしたちはこの日本で、子供の神々に囲まれ、幸せに過ごしていた。
そんなある日のことだった。
妻イザナミは、その日も出産の日を迎えていた。陣痛に耐え、神を産もうとするイザナミを、その日もわたしは見守っていた。
しかし・・・どこかいつもと様子が変だ・・・
イザナミは苦しそうに汗を流して悶えていた。その美しい顔は苦痛に耐えていた。
何度もイザナミの出産には立ち会ったが、こんなに苦しそうにしていることは無かった。
わたしは心配してイザナミに言った「おい、イザナミ、大丈夫か!?」
しかしイザナミは答えることもできずうめいていた。そしてか細いで言った
「あ・・・熱い・・・」と
そして次の瞬間、周りがパッと明るくなった。私は思わず目を背けた。
その次の瞬間に背中に熱いものを感じた。
いったい何が起こったというのだ・・・その時は全く理解できなかった。
一瞬後、そこには下半身に大やけどを負い、瀕死で横たわっているイザナミがいた・・・
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