古事記の話

古事記を小説風に書き直してみました

因幡の姫神は・・・

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ところで、拙ブログをご覧の皆様は、ヤガミヒメを覚えていらっしゃるだろうか。

 

オオアナムヂが助けた白うさぎの予言通り「嫁に行くならオオアナムヂ様のところに行きたい」と言った因幡姫神である。

もとはと言えばこれがもととなって、オオアナムヂは求婚がかなわなかった異母兄たちに襲われることになったのだ。

 

オオアナムヂ改めオオクニヌシは、もちろんヤガミヒメの話は耳に入っていた。そして出雲を平定したある日、オオクニヌシ自ら因幡へ出向き、ヤガミヒメを出雲に迎え入れたのである。

 

しかし、地位の高い男は妻を複数持つことが普通だった時代とはいえ、同じ宮殿に連れ込まれたのでは、先に正妻となったスセリヒメとしては面白いはずがない。

 

さらに、スセリヒメはとても嫉妬深い女神だった。ヤガミヒメに対してはあからさまに拒絶する態度を取った。

宮殿の使用人たちは正妻であるスセリヒメには逆らえない。

ヤガミヒメオオクニヌシの宮殿で孤立していった。

 

ヤガミヒメはそんな生活に耐えられず、ついには生まれた子を置いて因幡に帰ってしまった。

 

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古事記の話 目次

 

 

湯の川温泉 八上姫神

 

あ~あ・・・これが「因幡の白うさぎ」の話の結末です。オオクニヌシが祀られている出雲大社は縁結びの神様として知られていますが、日本の神様なんてこんなもんなんです・・・

 

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ヤガミヒメオオクニヌシを訪ねて因幡から出雲に向かう旅の途中に見つけたのが湯の川温泉です。旅館「湯元湯の川」の敷地内にヤガミヒメを祀ってあります。

 

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 ☆御井神社

 

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出雲市斐川町にあり、ヤガミヒメとその子木俣神を祀ってあります。近くには木俣神が産湯を使ったという三つの井戸が残されています。

 

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