ハルヤマカスミの自伝 プロローグ

ハルヤマカスミの自伝　1

わたしの名はハルヤマカスミ。但馬の国で母と暮らしている。

また、異母兄にアキヤマノシタヒもいる。

ところで、わたしたちが暮らしている但馬には、イズシオトメという、とても美しい娘がいた。それもただの娘ではない。

新羅の国から来日し、今はこの但馬国を開拓して支配しているアメノヒボコの娘なのだ。

但馬国の若い男の間では、このイズシオトメを嫁にする男は誰だろうと、うわさで持ち切りだった。

そんな折・・・

異母兄のアキヤマシタヒがわたしの元を訪ねてきたのだ・・

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ハルヤマカスミの自伝　目次

☆アキヤマノシタヒとハルヤマノカスミ

この話は古事記中巻の巻末に収録されています

アキヤマノシタヒ（秋山之下氷壮夫）とハルヤマノカスミ（春山之霞壮夫）の兄弟が前話の主人公の娘であるイズシオトメ（伊豆志袁登売）を巡って争う物語です。

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