古事記の話

古事記を小説風に書き直してみました

御子を産む

f:id:karibatakurou:20200426144803j:plain

 

こうして皇后は新羅百済を日本の統治下に置くことに成功し、船に乗って帰還していった。

 

ところで皇后は、既に仲哀天皇の御子を懐妊していたが、新羅への渡航前にはすでに産まれようとしていた。しかし、この大事な局面において子を産むどころではない。

 

皇后は丸い石をとると、それを帯で腹に巻いた。そうやって今にも産まれそうになるのを鎮めたのだ。

そして日本に帰ってきて、帯をほどき、筑紫の国で御子を産んだのだった。

 

御子が産まれた地を後に宇美(うみ)というようになった。

産まれた御子はホムダワケと名付けられた。後に神託の通り皇位につき、応神天皇と呼ばれるようになる。

 

またこの時、腹に巻いていた石は、筑紫の伊斗村にあるという。

 

前<<<  新羅を征服する - 古事記の話

次>>>  いきなり鮎釣り - 古事記の話



古事記上巻 日本神話 目次
古事記中巻 神武天皇~応神天皇 目次

 

 

宇美八幡宮

 

f:id:karibatakurou:20200502171939j:plain

 

 

神功皇后が御子の応神天皇を産んだ地とされています。奥宮は応神天皇の胞衣を納めてあるそうです。

 

karibaryokouki.hatenablog.com

 

karibaryokouki.hatenablog.com

 

☆鎭懐石八幡宮

 

f:id:karibatakurou:20200502172332j:plain

 

 

「筑紫の伊斗村」は現在の福岡県糸島市になります。鎭懐石八幡宮がその石を納めた場所とされています。

 

karibaryokouki.hatenablog.com

 

 ≪リンク≫
 
カリバ旅行記
温泉の話
駅弁の話
古事記ゆかりの地を訪ねて