古事記の話

古事記を小説風に書き直してみました

ニニギの自伝 プロローグ

 

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わたしの名はニニギ。高天原に生まれた神だ。と言っても今、日本に降りて日向の地にいる。

 

神なのだが、わたしには寿命というものができてしまった。その寿命ももう尽きようとしている。

寿命が尽きる前に、わたしの不思議な生涯をこうして書き記しておきたいと思う。

 

わたしは高天原で生まれた。

父はオシホミミ、日本の最高神アマテラス大御神の子だ。アマテラス大御神とスサノオの大神とのうけいで生まれた5人の男神の長男だという。

 

すなわちアマテラスはわたしの祖母になる。

 

母はトヨアキツシヒメ。造化三神の一人、タカミムスビの娘である。

 

わたしは高天原で、父母に愛情を注がれて伸び伸びと育っていった。そんな数え年17歳になった、ある日のことである。

 

わたしは祖母アマテラス大御神に呼び出された。

 

 

  
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ニニギの自伝 目次

 

 ☆ニニギ

 

今日から皇室の祖先、ニニギの自伝を書いていきたいと思います。つたない文章ですが、よろしくお願いいたします。

 

日本を統治するために高天原から降りてきた神様がニニギです。アマテラスの孫が降りてきたので、これを「天孫降臨」と称しています。

日本に降りてきてからは限られた命となり、死も訪れるようになりました。

すなわち神の世界から人間の世界への橋渡しをする神様と言えるでしょう。

 


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