その日、アマテラスは機織り小屋に入っていた。大勢の機織りの女神も一緒だった。
アマテラスと女神たちは、神聖なる神衣を織っていたのだ。
中からはキッコーン、カコーンと、調子よく軽やかに、機織り機の音が響いてくる。
わたしはその機織り小屋に、そーっと近づいた
そして、屋根に向かって放り投げたのだ!
・・・皮をはいだ、血だらけの馬を!!
その馬はわたしの狙い通り、屋根を突き破って機織り小屋の中に落ちた。
どっす~ん!
衝撃が伝わる。
きゃー!!
わーっ!!!
さっきまで軽やかに聞こえていた機織り機の音はやみ、変わって女神たちの悲鳴が聞こえてきた。
大混乱に陥り、ひきつった顔の女神たちが逃げ出してくる。
わっはっは!
わたしはその様子を見ながら、大笑いし、意気揚々と神殿に引き上げてきた。
すると・・・
まだ昼間だというのに、突如空が真っ暗になったのだ!
・・・いったい、どうしたというのだろうか・・・
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