古事記の話

古事記を小説風に書き直してみました

根の国での最初の夜

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食事が終わってのことだった。おもむろにスサノオさまが申された。

 

「寝室に案内してやる。来い」

 

わたしはスサノオさまについていった。そして宮殿の一室の前で止まると、その扉を開けて

「ここがお前が今夜泊まる部屋だ。入れ!」

という。

 

わたしは素直に中に入った。中は真っ暗だ。

 

バタン!

 

大きな音が響いた。後ろを振り向くと、扉が閉まっている。

スサノオさまは扉の向こうから

「ゆっくり休むが良いぞ!」

そういうと、去っていったようだった。

 

私は扉を押してみた・・・開かない・・・どうやらスサノオさまは、扉に外側から閂をかけていったようだ・・・

 

仕方なく、わたしは部屋の中に目をやる。中は真っ暗だが、天井近くに明り取りの窓が開いていた。そこから入るわずかな光で目を凝らしてみると・・・

 

・・・そこに、わたしが見たものは・・・

 

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