古事記の話

古事記を小説風に書き直してみました

高天原に帰る

 

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わたしたちは悩んでいた。

 

立派な国を創ろうと勇んでオノゴロ島に降り立ったのに、なかなか子宝に恵まれないのだ。このままでは国を創ることができない。

 

そんな時、イザナミが言った

「あなた・・一度、高天原に戻って、神様がたに相談してみない?」

 

「そうだな・・」

他にいい方法も思い浮かばなかった。わたしとイザナミは、天の浮橋を伝って高天原に昇っていった。

 

高天原の神々は、快く私たちを迎え入れてくれた。

 

わたしたちは、神々に今までのことを報告した。そしてなかなか子供に恵まれない悩みも打ち明けた。

 

神々の間に重苦しい空気が流れた。

その時、アメノミナカヌシ様が仰せになった。

「よし、ならば太占で占ってみよう」

 

 
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