古事記の話

古事記を小説風に書き直してみました

日を背にして

 

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志幾の大県主の家を離れた天皇は、当初の目的通りワカクサカのもとに向かっていた。

 

ワカクサカの兄、オオクサカの屋敷にに着いた。この屋敷にワカクサカもいる。

 

天皇は大県主から献上された白犬を側近を通して

「きょうここに来る道すがら手に入れた、大変珍しいものである。結納品としてお贈りする」

とワカクサカに述べた。

しかしワカクサカは天皇に会うこともなく

「日を背にしてわざわざ御自らおいでになったのですね。これは誠に恐れ多いことでございます。

あす、私から陛下のもとに参上してお仕えいたします」

と、侍女を通じて答えた。

 

天皇は「そうか・・では、待ってるぞ」

と言って宮に帰っていった。

 

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☆日を背にして

 

「日の御子である天皇が、日に背を向けてきたのは良くない」と解釈されています。

・・・なんか、日に向かって戦って死んだ神武天皇の兄イツセの言葉とは逆のような・・・

 

よくわかりません。

 

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