オシクマ率いる軍が待つ河内湾。そこに、御子ホムダワケを乗せた、偽りの喪船が入ってきた。喪船が岸壁に接岸する。
「行け!」
号令をかけたのはオシクマ軍の将軍イサヒだった。岸壁に接岸した喪船に向かって一斉に兵が斬り込む。
その時!
喪船から一斉に矢が放たれた。斬り込んだ兵士はその場に倒れた。そして・・
喪船の中から出てきたのは、皇軍の兵士だった。皇軍の兵は一斉にオシクマ軍めがけて切りかかる。
遅れて皇軍の将軍タケフルクマと、御子ホムダワケを連れた皇后が出てきた。
「なに!御子は生きてたのか!」
その姿を見たオシクマとイサヒは驚愕する。オシクマ軍はたまらず引いた。
「行け!」
将軍タケフルクマは号令をかけ、オシクマ軍を追い詰め、山代まで追い詰めていった。
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