古事記の話

古事記を小説風に書き直してみました

ヒナガヒメと出会う

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言葉を話せるようになったホムチワケ。出雲のキヒサツミから献上された料理がとても気に入り、その後しばらく出雲にとどまっていた。

 

そんなある日、ホムチワケは斐伊川のほとりを散歩していた。すると、川辺に立っている美しい少女に出会った。

 

ホムチワケは少女に近づいていった。

「わたしは天の御子、ホムチワケと言います。あなた、お名前は?」

 

なんとも流暢に少女に語り掛けた。少女は顔を赤らめながら、恥ずかしそうに答える。

「・・はい、わたしはこの土地の娘でヒナガヒメと申します」

 

そして二人は夜を共にした。言葉を手に入れたとたんの行動力・・さすが、天の御子である。

 

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