こうして、ホムチワケとその一行は連れ立って出雲へ向かって行った。
出雲に到着した一行は、早速、オオクニヌシの大神のもとに参拝すべく、神殿に向かって行った。
そこは、オオクニヌシが日本の国を天の神に譲る条件として建てられた、壮大な神殿であった。しかしそれから悠久の時が経ち、神殿は荒れ果て、人心から忘れ去られていた。
「おお・・・これでは、出雲の大神がお怒りになるのも無理はない・・・」
アケタツとウナカミは驚き、ホムチワケとともに心を込めて手を合わせて祈った。ホムチワケが話せるようになったあかつきには神殿を壮大に立て直すことを、大神に誓った。
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☆出雲大社
神代の時代、オオクニヌシは国譲りの条件として、「天の御子の宮殿のように太い柱を地から立て、天空に届くような」宮殿を造ってもらいました。
そして垂仁天皇の御代になり「天皇の宮殿のように修理せよ」と主張します。
この間何があったかは、古事記には語られていません。
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