「そなたがオオタタネコか。そなたはオオモノヌシの大神とはどういう関係にあるのだ?」
「はい、オオモノヌシは私の5代前の先祖になります。オオモノヌシがイクヨリタマビメを娶り生まれた子の末裔でございます」
これを聞き、天皇は大いに喜んだ。
「そうか、それは良かった。これで天下は治まり民は栄えるぞ!」
天皇は早速オオタタネコを神官に任じて、三輪山のオオモノヌシの神を祀った。
さらに各地に社を建て、天つ神・国つ神をもれなく祀るようにした。
こうして疫病はすっかり治まり、国は安定した。
前<<< オオモノヌシの祟り - 古事記の話
古事記上巻 日本神話 目次
古事記中巻 神武天皇~応神天皇 目次
大神神社摂社の大直祢子神社に祀られています。