古事記の話

古事記を小説風に書き直してみました

サホビコの討伐に向かう

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サホビメから話を聞いた天皇

「そうか・・・あやうくだまされるところだった・・」

と言った。

 

サホビメは震えながらひれ伏していた。

未遂とはいっても天皇に刃を向けたのだ。この場で殺されても仕方ないほどの大罪だ。

 

しかし天皇は、やさしくサホビメに声をかけた。

「サホ、ありがとう、おかげで助かったよ。だが、そなたの兄君は、このままほおっておくわけにはいかない。それは分かるよね・・・サホ、そなたは奥で休んでいるがいい」

 

そういうと、天皇は軍勢を集め、サホビメの兄サホビコを討つべく進軍していった。

 

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