サホビメから話を聞いた天皇は
「そうか・・・あやうくだまされるところだった・・」
と言った。
サホビメは震えながらひれ伏していた。
未遂とはいっても天皇に刃を向けたのだ。この場で殺されても仕方ないほどの大罪だ。
しかし天皇は、やさしくサホビメに声をかけた。
「サホ、ありがとう、おかげで助かったよ。だが、そなたの兄君は、このままほおっておくわけにはいかない。それは分かるよね・・・サホ、そなたは奥で休んでいるがいい」
そういうと、天皇は軍勢を集め、サホビメの兄サホビコを討つべく進軍していった。
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