古事記の話

古事記を小説風に書き直してみました

アマテラス、引きこもる

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アマテラスは何とも言えない気持ちだった。

 

スサノオに対する怒り、落胆、失望・・・すべてがアマテラスの心に重くのしかかっていた。

そしてアマテラスは、天の岩屋の戸を開いてに入り、そこにこもってしまった。

 

日の神アマテラスが岩戸の中にこもってしまったのだからたまらない。世の中、高天原も地上の日本も、みんな真っ暗になってしまった。神々の戸惑う声は世の中にまるでハエの羽音の様に響き渡った。

 

それだけではない。光が差さないものだから草木は枯れ、田や畑の作物も育たない。疫病もはやる。神々も地上の民も、みな恐れおののいていた。

 

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古事記の話 目次

 

 

☆天の岩戸

 アマテラスが引きこもった天岩戸、天の上にある高天原にあるはずです。しかしなぜか、地上にも宮崎県高千穂町天岩戸神社をはじめとして「ここが天岩戸だ」と主張しているところがいくつかあるようです。

 

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