古事記の話

古事記を小説風に書き直してみました

崇神天皇

崇神天皇の御代

こうしてオオビコは、タケハニヤスの平定が終わると、最初に命じられていた通り越の国に赴いた。 一方で、オオビコの息子のタケヌナカワが指揮する軍が、大和から東のほうへと進軍していた。 そして父のオオビコの軍と、息子のタケヌナカワの軍は、東国の地…

タケハニヤス軍の敗走

天皇の異母兄タケハニヤスを征伐すべく、オオビコの軍は山代に向かっていた。 タケハニヤスも軍勢を整えて、今まさに宮中に攻め込もうとしている時だった。両軍は和訶羅川(わからがわ)ではちあわすことになった。 タケハニヤスの軍とオオビコの軍は、川を…

オオビコがタケハニヤスの討伐に向かう

不気味な言葉をつぶやき、その後ふっと消えた少女・・・オオビコが不吉な、不安なものを感じるのは当然だった。 オオビコはすぐに引き返すと、天皇にこのことを申し上げた。 オオビコから話を聞いた天皇は、じっと考えていたが、 「これは、山城に住む、わた…

少女からのメッセージ

オオタタネコの話を、天皇は苦虫を嚙み潰したような顔で聞いていた。 『・・・まあ、神武天皇の后の、便所でホトをついたという話よりはましか・・・』 さて、話は変わる。 崇神天皇の御代、まだ日本の各地には天皇の支配に属していない豪族がまだたくさんい…

オオタタネコの話

イクヨリタマビメはとても美しい娘でした。姫の両親は悪い男が寄ってこないようにと、姫を屋敷の奥に隠し、姫の部屋の戸には鍵をかけて誰も出入りができないようにしていました。 しかし、それにも関わらす、姫は身ごもったのです。両親は姫に相手は誰かと問…

オオタタネコとオオモノヌシ

こうして天皇はオオタタネコを神官としてオオモノヌシを祀り、国を襲った疫病は治まり国は安定した。 ある日、天皇はオオタタネコに言った 「オオタタネコ、感謝するぞ。そなたのおかげで国は鎮まり、民も活気が出て日本の国はますます発展するだろう。 とこ…

オオモノヌシを祀る

天皇は召し出したオオタタネコに尋ねた。 「そなたがオオタタネコか。そなたはオオモノヌシの大神とはどういう関係にあるのだ?」 「はい、オオモノヌシは私の5代前の先祖になります。オオモノヌシがイクヨリタマビメを娶り生まれた子の末裔でございます」 …

オオモノヌシの祟り

皇祖アマテラスの末裔イワレは、日向を出港し苦難の旅の末、大和の地で初代の神武天皇として即位した。その末子、カムヌナカワが2代目の綏靖天皇として即位した。 時は流れ、安寧天皇、懿徳天皇、孝昭天皇、孝安天皇、孝霊天皇、孝元天皇、開化天皇と、親か…