古事記の話

古事記を小説風に書き直してみました

オオクニヌシの神話

オオモノヌシ

スクナビコナという心強い右腕を失ったオオクニヌシ、その心は沈んでいた。 しかしオオクニヌシは日本の統治者である。いつまでも落ち込んでいるわけにはいかなかった。オオクニヌシは日本の国を治めるため多忙な毎日を送っていた。 ある日、オオクニヌシは…

スクナビコナ、去る

ある日、オオクニヌシとスクナビコナは伯耆の国に来ていた。ここはスクナビコナの尽力により豊かな粟の畑が広がっていた。 一面に広がる粟を見ながら、オオクニヌシがスクナヒコナに言った。 「どうだろう、私とそなたが作ったこの日本の国、よくなっている…

クエビコとスクナビコナ

オオクニヌシは、海からやってきた小さな神を連れて、クエビコのもとにやってきた。 クエビコは山田のカカシの神である。カカシだから歩くことはできない。しかし昼も夜も、雨の日も風の日も、一本の足でじっと立って周囲を見渡している。なので世の中のこと…

海から来た小さな神

さて、オオクニヌシが出雲の国を巡行し、美保岬に来ていた時だった。 オオクニヌシが海を見つめてみると、沖のほうから何か流れてくるのが見えた。 普通ならそんなもの、気にも留めないだろう。しかしなぜかオオクニヌシは、興味を惹かれるものを感じ、浜辺…

オオクニヌシとスセリヒメ

オオクニヌシはスセリヒメを正妻とし、ヤガミヒメを迎え入れただけではまだ飽き足らなかった。 越の国にいるヌナカワヒメが絶世の美女だと聞くと、わざわざ自ら出向き求婚したのである。 嫉妬深いスセリヒメがそんなオオクニヌシの行動を許すはずもない。出…

因幡の姫神は・・・

ところで、拙ブログをご覧の皆様は、ヤガミヒメを覚えていらっしゃるだろうか。 オオアナムヂが助けた白うさぎの予言通り「嫁に行くならオオアナムヂ様のところに行きたい」と言った因幡の姫神である。 もとはと言えばこれがもととなって、オオアナムヂは求…

オオクニヌシ、日本を支配する

出雲の国に帰ってきたオオアナムヂ改めオオクニヌシは、正に無敵だった。 スサノオが見抜いた通り、もともとオオクニヌシは国の統治者としてふさわしい素質を持っている。そしてスサノオの数々の試練を乗り越えて、今までのような強い者の陰に隠れる存在では…