古事記の話

古事記を小説風に書き直してみました

アマテラスとスサノオの神話

光が戻る

ここはアマテラスがこもる天の岩屋の前。太占にも使った桜の薪がうずたかく積まれていた。その周りを八百万の神々が取り囲む。 踊りの神・ウズメは岩戸の前に桶を伏せてスタンバイしていた。その衣装はカズラをたすき掛けに身にまとっただけで、体のほとんど…

オモイカネの妙案

アマテラスが天の岩屋にこもり、真っ暗になってしまった世の中。このまま放っておくわけにもいかない。 八百万の神々は、天の安川の河原に集まり相談した。しかし、なかなか良い考えは浮かんでこない。そこでオモイカネに一任することにした。オモイカネは造…

アマテラス、引きこもる

アマテラスは何とも言えない気持ちだった。 スサノオに対する怒り、落胆、失望・・・すべてがアマテラスの心に重くのしかかっていた。 そしてアマテラスは、天の岩屋の戸を開いてに入り、そこにこもってしまった。 日の神アマテラスが岩戸の中にこもってしま…

スサノオ、暴れる

しかしその途端、スサノオは本性を出し、再び暴れだした。 アマテラスの神田の畔を壊し、水路を埋めた。また、アマテラスが祈りをささげる祭壇に糞をまき散らしたりした。 八百万の神々は、アマテラスのもとにやってきては、口々にスサノオを追放するよう訴…

うけいの結果は?

次にスサノオが口を開く 「じゃ、俺は姉さんが着けている玉をもらおうか」 アマテラスは自らの髪と両腕につけていた5つの勾玉を外し、スサノオに渡す。スサノオも天真名井の湧水ですすいでから、口に含み、ふーっと息を噴出した。息は霧のように広がり、5人…

3人の女神が産まれる

こうして、アマテラスとスサノオは互いに子を産むことになった。現代的な感覚で言うと奇妙だが、まあ神のことである。この二人だってイザナギの左目と鼻から生まれてきたのだから、一人で子を産むなんて簡単なことだろう。 二人は高天原の真ん中を流れている…

スサノオとアマテラス、向かい合う

そこに、スサノオがやってきた。 アマテラスは一歩前に出る。土けむりは淡雪のように舞い、足が地面にめり込むほどの勢いだ。 アマテラスから口を開いた。 「スサノオ、何しに来た、答えろ!」 アマテラスが問う。いや、問うというよりも、ほとんど雄たけび…

スサノオ、天に昇る

イザナギの神殿を追い出されて、スサノオは荒々しく歩いていた。 「よし、それじゃ俺の望み通り、お母様に会いに根の国に行くぞ・・・でもその前に高天原の姉さんに別れの挨拶しとこうか」 そうかんがえたスサノオは、高天原に昇って行った。 とにかく乱暴に…