出雲の美保岬で、草の実の船に乗り、蛾の皮をはいだ着物を着て、はるか沖からやってきた小さな神。名を聞いてもにこにこ笑うだけで何も答えなかった。 わたしは従者としてついてきた家来に、この神の正体を知っているか尋ねてみた。しかし誰も知らないという…
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